食事で体調を整えよう
人間の体の中にある免疫細胞のうち、実におよそ7 割が腸内の粘膜に存在し、全身の免疫機能を支えています。そして、これらの免疫細胞が活性化するために重要なのが、善玉菌・悪玉菌・日和見菌という3 種類の腸内細菌のバランスです。腸の中から免疫力を高めるために、まずは食事にちょっとした工夫を。腸内の細菌バランスを整えることで、お腹の中から健康を引き出しましょう。

例えば朝食に
バナナとヨーグルト
整腸効果の高い乳酸菌と食物繊維の組み合わせが◎乳酸菌は胃酸の影響を受けやすいので、空腹時よりも食後に食べるのがオススメです。

例えば昼食に
納豆と味噌汁
たんぱく質は免疫細胞の主成分なので、大豆製品は免疫力を高めるのに効果的。また納豆に含まれる納豆菌には腸内環境を整える力もあります。

例えばおやつに
生姜紅茶とナッツ
すりおろした生姜を温かい紅茶に入れれば体がポカポカ温まり免疫力がアップ。悪玉コレステロールを減らす効果が期待されるナッツと一緒に。

例えば夕食に
玄米ご飯と海藻類
食物繊維をたっぷり含んだ玄米と海藻類は、腸内環境を整えるのにピッタリ。ビタミンやミネラルといった栄養素も豊富です。

監修

- 農学博士 矢澤 一良先生
- 早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構 規範科学総合研究所ヘルスフード科学部門 部門長
京都大学工学部卒業。その後、相模中央化学研究所に入所、東京大学より農学博士号を授与される。
2000年、湘南予防医科学研究所を設立。主な研究テーマは、予防医学的食品・医薬品素材。日本脂質栄養学会理事、日本機能性食品医用学会理事、日本臨床栄養協会理事。