記念すべき第一弾は、街なかの十二支の動物を探して歩く「干支さがしさんぽ」。
2000を超える京都の神社仏閣には、動物にゆかりのあるエピソードも数多あります。運気アップを求めてお参りしつつ、お寺だけじゃない、『こんなところに！』な、隠れた動物たちも発見。ちょっとナナメな視点も織り交ぜて、いざ虫眼鏡さんぽへ。
子（ねずみ）
哲学の道すぐそば。「狛犬」ならぬ「狛ねずみ」
スタートは、京都の定番観光地である銀閣寺や永観堂すぐそばの「哲学の道」。
かつて哲学者が思索をめぐらせながら歩いたことから名づけられた、約1.5kmの散歩道です。落ち着いた雰囲気に、ついつい物思いにふけってしまいそう・・・。
その南端近く、川またぎの参道が「大豊神社」につながっています。哲学の道の雰囲気もあいまって、なんだか静謐な雰囲気。椿ヶ峰という山のふもとにたたずむこの神社、いまから1100年以上昔、仁和３年に創建された神社だそう。
境内をどんどん奥へ進むと、奥の鳥居をくぐった先にいるのは狛犬・・・ではなく狛ねずみ！
たまに見かけますよね、境内の中の小さな神社。こちらは末社（まっしゃ）と呼ばれ、本殿とは別のご祭神を祀っているそうです。
全国でも珍しいこの狛ねずみ、ご祭神である大国主命のピンチをねずみが救ったという神話に由来するのだそう。
右手は口を開けて巻物を持つねずみ、左手は口を閉じて玉を抱えるねずみ。シュッとした「阿」ねずみと大らかそうな「吽」ねずみの”阿吽”コンビです。
撮影日は子年の2020年末。何かと我慢の多い年で、干支の動物たちもさぞや苦労しただろうとお礼とねぎらいの気持ちを込めてお参りします。
その後、お話を伺うために社務所を覗くと、色とりどりのキュートなねずみおみくじが！思わず全色揃えたくなります（おみくじってそういうものじゃないよなとは思いつつ…）。
12年後またよろしくね、という気持ちで大豊神社を後にしました。
場所：大豊神社
詳しい情報は今回の虫眼鏡さんぽスポット(Google Map)で
丑（うし）
八坂の塔横、レトロでおしゃれな〇〇〇に丑発見！
続いて探すは、2021年の干支、丑（うし）。寺社仏閣だけじゃ芸がないよねということで、東山近辺を徹底リサーチ。そうして見つけたお店を目当てに、京都の超定番観光スポット、夢見坂を上ります。
八坂の塔のすぐそばの「日東堂」さんへ。京情緒ただようスタイリッシュでおしゃれな雑貨や日用品を販売されています。実はこちら、お掃除に欠かせないあの「コロコロ」を販売するニトムズさんによるセレクトショップなのだそう。
今回のお目当てはコロコロ・・・ではなく、併設のコーヒースタンドの牛乳瓶！
ここで販売されている「コーヒーミルク」が、丑が描かれたレトロモダンなデザインの牛乳瓶に入って登場するのです。
一口飲んでびっくり、かわいい見た目からは想像がつかないビターで本格的なお味！それもそのはず、厳選された5種の豆をブレンドしたコーヒーに、京都のクローバー牧場製極上ミルクを合わせているとのこと。注文後、その場で牛乳瓶に注いでくれるので、眺めている時間もワクワクします。
たっぷりサイズなので、さんぽのお供にもぴったりでした。
おしゃれ牛乳瓶は自分へのお土産にしても素敵ですよ！
場所：日東堂
詳しい情報は今回の虫眼鏡さんぽスポット(Google Map)で
寅（とら）
河原町を駆け抜ける迫力寅はおいしい思い出
ザ・京都！な祇園界隈を通りぬけ、のどかな鴨川を渡って河原町界隈へ。
案外見つからない寅モチーフを目を凝らして探します。
四条河原町を抜けて柳生い茂る路地裏を抜けると、ダイナミックな寅の姿が！
餃子専門店「タイガー餃子 河原町店」さんです。ちょうどお昼時ということもあり、ここでランチタイムに。餃子は12種類と餃子専門店でも屈指の品ぞろえ！その中でもひときわインパクトを放つネーミングの「バナナ餃子」をチョイスします。もしかして、具がバナナ…？なんてことはなく、長さ15㎝のビッグな姿がバナナに似ていることから名づけられているそう。
お皿にも寅、店内の壁にも寅！黄色×黒の配色がビビッドでクールです。おいしい餃子でしっかりスタミナチャージできました。
場所：タイガー餃子 河原町
詳しい情報は今回の虫眼鏡さんぽスポット(Google Map)で
今回の虫眼鏡スポット（Google map）
今回は東山～河原町エリアをご紹介。みなさんもぜひ歩いてみてくださいね。