ストレスと上手に付き合いましょう
感染症の流行が長く続くと、感染への警戒や生活の制限による強いストレスを感じる方が少なくありません。ただでさえストレス社会と言われる中に、さらに心へ負担を与える状況です。感染症が流行する時期は、特にストレスと上手に付き合い、心の負担をできるだけ軽くすることが大切です。

感染症が流行すると心や体に変化が起きることがあります。
感染症が流行することで、少なからずストレスがかかり、心や体に変化が起きることがあります。これらの反応は決して特別なものではなく、誰にでも起こりうる自然な反応です。




ストレスがあると自覚する前に、体の変化が先に出る方もいます。上に挙げたものは変化の一部ですが、体に何らかの不調が出る方は、ストレスがかかっている証拠かもしれません。
過度なストレスは免疫力の低下を招きます
適度なストレスは良い緊張感を与えたり、能力を高めてくれますが、慢性的にストレスがかかっている状態では、自律神経やホルモンバランスの乱れが生じ、免疫力の低下を招いてしまいます。

すぐにできるストレス対処法
心の変化や体の変化を感じたら、ストレスが過剰にかかっていることを自覚し、上手に対処する方法を1つでも多く知っておきましょう。




【 Topics 】体をリラックスさせる方法
心と体はつながっています
強いストレスが続くと体調を壊したり、免疫力が低下することがあります。ストレス社会である現代は、心と体を上手に調整してあげることが大切。ストレスを感じた時に、取り入れてほしい簡単なストレス解消法を紹介します。

深呼吸はストレス解消にとても良い方法です。体の力を抜いて、深呼吸をし、心を落ち着けてみましょう。


強いストレスを感じ続けると自律神経が乱れがちになります。意識的にリラックス状態をつくり、自律神経のバランスを回復させる方法です。
❶手を膝の上に乗せる。
❷ぼんやりと意識を手のひらと足の裏に置き、それらの感触を感じる。
今、手のひらはどんな感じですか?
足の裏が床にしっかりついているのを感じますか?
❸それらの感触を感じながら、「気持ちがとても落ち着いている」「両腕・両足が重くて温かい、重くて温かい」と心の中で2~3分繰り返し唱える。
❹最後に、両手を大きく上げて伸びをする。

監修

- 医学博士 前田 和久先生
- 北千里 前田クリニック院長。大阪大学医学部卒業。糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満症などの生活習慣病に対する専門治療を中心に、種々の外来診療を行う。専門外来では「ウエイトマネジメント外来」「ロコモ外来」など、自由診療では「腰痛・膝痛外来」「アロマテラピー外来」「抗加齢(アンチエイジング)外来」など、多様化する患者個々人のニーズに応える医療を展開。日本アロマセラピー学会 副理事長。