「ストレス」には、良いストレスと悪いストレスがある?
ストレスと聞くと、”心と体に悪い影響を及ぼす”というイメージですが、実は健康づくりに欠かせない大切な役割を果たしています。健康に良いストレスを知り、免疫力アップに役立てましょう。
ストレスは悪いものとは限りません
健康に必要な良いストレスもあります

良いストレスとは?
目標や夢に向かって成長するために生じる刺激
夢や目標に向かって努力することは、自分自身に負荷をかけている状態でもあります。すなわち、心身にストレスを与えていることに。これらを不快な刺激と捉えると「悪いストレス」となりますが、前向きな気持ちで立ち向かうと「良いストレス」へと変化して、達成感や満足感をもたらし、心身に良い影響をもたらしてくれます。

良いストレスで生活を充実させましょう
年齢を重ねても、成長し続けようと努力する人は、若々しくイキイキと輝いて見えるもの。良いストレスを積極的に取り入れ、生活を充実させることは、満足度の高い人生を送る上でも大きな鍵となっています。
悪いストレスとは?
辛くなったり苦しくなったり心身の負担になる刺激
悪いストレスには、気温差や天候などによる物理的なストレス、人間関係や経済環境などによる社会的なストレス、不安や緊張、悩みなどによる心理的なストレス、過労や不眠などによる身体的なストレスがあります。いずれも、辛くなったり苦しくなったり心身の負担を感じさせる刺激であり、健康に悪影響を及ぼすこともあります。

悪いストレスは早めに解消を!
スカッとストレス解消
溜め込んだ悪いストレスは、運動や笑いなどの自分に心地よい方法で解消しましょう。
・お笑い ・スポーツ ・友人とおしゃべり
ゆったりストレス解消
お疲れモードの時には、ゆったり心身を休め、副交感神経を優位に戻しましょう。
・音楽 ・入浴 ・ストレッチ ・散歩 ・睡眠の改善
”気の持ちよう”でストレス解消
困難を「ピンチ」と嘆くのか、「成長のチャンス」と受け取るのかは、その人次第。物事を良い方向に捉える習慣をつけて、悪いストレスを減らし、良いストレスを増やしましょう。
良いストレスとリラックスのバランスを整えれば
免疫力がしっかり働きます
交感神経を優位にする「良いストレス」と、副交感神経を優位にする「休養やリラックス」を上手に組み合わせて、日頃からストレスコントロールに取り組みましょう。自律神経のバランスが整うと、免疫力がしっかり働き、からだ本来の力を発揮できるようになります。
ストレスを上手くコントロールして、免疫力を高めましょう。
監修

- 農学博士 矢澤 一良先生
- 早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構 規範科学総合研究所ヘルスフード科学部門 部門長
京都大学工学部卒業。その後、相模中央化学研究所に入所、東京大学より農学博士号を授与される。
2000年、湘南予防医科学研究所を設立。主な研究テーマは、予防医学的食品・医薬品素材。日本脂質栄養学会理事、日本機能性食品医用学会理事、日本臨床栄養協会理事。