かゆみやヒリヒリは、皮膚の黄信号
蒸し暑さが日ごとに増してくる今の時期。じっとしていても汗をかくような気候のせいで、あせもや湿疹など、皮膚のトラブルが増えがちです。また、マスクによる肌のかぶれや、頻繁なアルコール消毒による手指の肌荒れも悩みの種。ふと気付くとついついかきむしっていた、なんて経験は誰にでもあるのではないでしょうか?
かゆいからといってかいてしまうと、症状がさらに悪化してしまいます。かいているうちにヒリヒリ、ピリピリする不快な患部がさらに広がって、傷跡が残ってしまう可能性も。大切なのは、早めに正しくケアしてあげること。セルフケアで改善しない場合や患部が広範囲な場合は、我慢しないで受診しましょう。
悪化する前に、早めのケアを。
かゆみやヒリヒリを我慢していると、知らぬ間にかき続けて不快な状態が長引く原因に。保湿剤やステロイド外用剤を上手に取り入れて、症状に合わせた早めのケアを心がけましょう。今回は、代表的な皮膚トラブルのセルフケアをご紹介します。
湿疹
◎手洗いは高い温度のお湯を避け、石鹸の泡はしっかり洗い流して。手洗い後の拭きとりは優しく、丁寧に行いましょう。
◎こまめに保湿クリームなどを塗って、患部が乾燥しないように気をつけて。
◎ゴム手袋をはめるときは素手ではなく綿手袋の上に。
乾燥肌
◎乾燥肌には、まずは保湿剤をしっかり塗ることが大切です。
◎ステロイド外用剤と併用するときは、塗る面積の広い保湿剤を先に。あとから患部だけにステロイド外用剤を塗ることで、正常な肌にまでステロイド外用剤を塗り広げることを防ぐとされています。
あせも
◎汗をかいたらすぐ拭きます。外出中も汗ふきシートや制汗シートを使用しましょう。
◎衣類を選ぶ際は、吸湿性や通気性の良いものを。
◎帰宅後は早めにシャワーやお風呂で汗を流しましょう。また、入浴後は肌が乾燥しやすいので、保湿ケアもお忘れなく。
正しいセルフケアで、心も身体も前向きに。
いかがでしたか?「このくらい大丈夫」と思って油断していると、どんどんひどくなってしまうのが皮膚トラブル。かゆみや皮膚の違和感があることで、せっかくやる気になっていても、気持ちにブレーキがかかってしまいます。
前向きな自分の心にストッパーを作らないためにも、気になる症状があったら我慢は禁物。悪化する前の早めのケアで、心身ともにすこやかでイキイキとした毎日を目指しましょう。
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