京に学ぶ「七福神巡り(しちふくじんめぐり)」

Update: 2022.01.07
#京に学ぶ

泉涌寺

七福神と番外を合わせた九福神を巡ります

皇室に縁の深い、東山にある泉涌寺(せんにゅうじ)。毎年成人の日に行われるのが泉山七福神巡り(せんざんしちふくじんめぐり)です。泉涌寺山内には、塔頭寺院が建ち並んでいます。こちらで毎年成人の日に行われているのが、泉山七福神巡り。即成院(そくじょういん)の福禄寿、戒光寺(かいこうじ)の弁財天、観音寺の恵比寿神、来迎院の布袋尊、雲龍院の大黒天、悲田院の毘沙門天、法音院の寿老人という七福神と、番外として新善光寺の愛染明王、観音堂の楊貴妃観音を加えた九福神を巡ります。最初に即成院で受け取る福笹に、各所で授かる吉兆をつけていくというのが決まり。それぞれに、商売繁盛や家業繁栄、長寿、良縁などのご利益があり、毎年たくさんの人で賑わいます。

※22年度は、1月10日(成人の日)の開催となります。
※無料接待は感染防止のため中止となります。また、ご来寺いただけない方には、笹と吉兆、七福神の色紙をホームページよりご購入いただけます。
https://www.mitera.org/

即成院
七福神巡りのスタートがこちらの即成院。祀られている福禄寿は、長寿や延命のご利益があると言われています。
七福神巡り
七福神巡り当日は笹を手にした多くの人たちが行き交います。小豆粥や昆布茶などの無料接待を行うところもあり(数量限定)。※2022年の接待は中止となります。
吉兆
吉兆は数種類用意されているので、好きなものを購入して、笹につけていきます。

1000年以上の歴史がある泉涌寺

泉涌寺の歴史は西暦855年に遡り、元々は仙遊寺と称していました。1226年に主要な伽藍が完成した際、敷地内の一角から清水が湧き出したことで、現在の泉涌寺と改められました。この泉は今も湧き続けているというから驚き。周囲を木々に囲まれていて、市街地からそれほど離れていないにも関わらず、神秘的で静謐な雰囲気に包まれています。境内には重要文化財の大門や仏殿があり、新緑や紅葉の季節を中心に、多くの人が訪れています。

仏殿
広大な敷地のなかに佇む仏殿。天井に描かれた龍は狩野探幽の手によるものです。
楊貴妃観音堂
大門を入ってすぐの所にある楊貴妃観音堂。重要文化財に指定されている楊貴妃観音像が所蔵されています。
[今回ご紹介した社寺仏閣]
泉涌寺
住所 京都市東山区泉涌寺山内町27
電話番号 075-561-1551
拝観時間 12月〜2月 9:00~16:00 (閉門16:30)
3月〜11月 9:00~16:30 (閉門17:00)
https://goo.gl/maps/ULGKwzXtsFRbUQx67