夜の闇を燃え盛る炎が照らす勇壮なお祭り「鞍馬の火祭」
霊峰鞍馬山に鎮座する、由岐神社(ゆきじんじゃ)で行われるのが日本三大火祭に数えられる「鞍馬の火祭」です。由岐大明神を御所から鞍馬に遷宮した際、鴨川の葦で作った松明(たいまつ)が道々に焚かれ、神道具を先頭にした行列の長さは約1kmになったともいわれます。その様子を再現し、現在まで伝えられてきたのが、この祭りです。毎年10月22日に行われる祭りには、たくさんの観光客が詰めかけ、大変な賑わいに。数メートルの大きさになる大松明に火が灯される様子は、迫力満点です。
※2021年の「鞍馬の火祭」は中止となります。




1,000年以上の歴史がある由岐神社
天慶3年(940年)、天下泰平と万民幸福を祈念した朱雀天皇の詔によって、それまで御所にお祀りされていた由岐大明神が鞍馬の地に遷されました。神社には、国指定重要文化財で、子孫繁栄・子授け・安産の神様として信仰されている、日本で唯一子どもを抱いた狛犬を始め、400年以上前に建てられた国指定重要文化財の拝殿や、樹齢800年のご神木・大杉などがあり、一年を通じて数多くの参拝者が訪れています。



- [今回ご紹介した社寺仏閣]
由岐神社 - 住所 京都市左京区鞍馬本町1073
電話番号 075-741-1670
拝観時間 9:00〜15:00ごろ(社務所) ※新型コロナウイルス感染状況により変更の場合あり
https://goo.gl/maps/YCsCfEoBNrZDv5Q68