京に学ぶ「重陽祭(ちょうようさい)」

Update: 2021.9.1
#京に学ぶ

重陽祭(ちょうようさい)

9月9日の菊の節句を祝う「重陽祭(ちょうようさい)」

境内に芸能神社があるなど、昨今パワースポットとしても名高い車折神社(くるまざきじんじゃ)。こちらで行われる重陽祭は、毎年9月9日の重陽の節句(菊の節句)を祝うお祭りで、祭典中は雅楽が奏でられるほか、「不老長寿」「除災招福」を祈念する祝詞が奏上されます。平成9年に130年ぶりに再興しました。

ご神前にお供え
菊の節句を祝う祭りだけに、祭典では菊の花のほか、お餅の上にも菊を供えて、ご神前にお供えします。
重陽祭の舞楽を舞い奉納
神前に菊をお供えしたあとには、頭に菊を挿した舞人たちが、重陽祭の舞楽を舞い、奉納します。
菊酒が振る舞われます
祭典終了後には、参拝者に菊酒が振る舞われます。江戸末期で一旦途絶えていた祭典ですが、再興後は毎年数多くの人で賑わっています。
※2021年はコロナウイルス感染防止のため、菊酒の振る舞いは中止

芸能神社や、パワースポットなど。車折神社の見どころをご紹介

京都でも有数の観光地として知られる、嵐山と太秦の間にある車折神社。ご祭神は清原頼業(きよはらのよりなり)公。元々は「桜の宮」と呼ばれていましたが、後嵯峨天皇が嵐山を御遊幸した際、社の前で牛車の轅(ながえ)※が折れたことから、車折神社と称されるようになったそうです。境内には芸能人も多く訪れる芸能神社や、パワースポットとして知られる清めの社などがあるほか、桜、紅葉の名所としても知られていて、シーズンになるとその美しい姿を楽しむことができます。

※牛車の前方に長く出た、平行な二本の棒のこと。

車折神社
清原頼業公が祀られている本殿は1752年に造営されたもの。入母屋造(いりもやづくり)での建築で、平成26年に全面改修が行われました。その前にある拝殿の天井画も見どころのひとつ。また拝殿前には、願い事が成就した人が納めた石も積まれています。
芸能神社
大鳥居から表参道をしばらく歩くと、右手にあるのが芸能神社です。芸能や芸術に関する人たちに信仰があり、誰もが知る有名人も数多く参拝。芸名などが書かれた朱塗りの玉垣が4,000枚以上奉納されています。
清めの社
裏参道から本殿の間にあるのが清めの社。こちらには厄除け、八方除けの祈祷のために、数多くの人が訪れ、パワースポットとしても知られています。円錐形の立砂は、石をモチーフにしたものになっています。
[今回ご紹介した社寺仏閣]
車折神社
住所 右京区嵯峨朝日町23
電話番号 075-861-0039
拝観時間 9:30〜17:00(社務所)
https://goo.gl/maps/rfpMQnrqgsA8Zo9F7