京に学ぶ「雷除大祭(かみなりよけたいさい)」

Update: 2021.05.12
#京に学ぶ

北野天満宮の境内摂社、火之御子社(ひのみこしゃ)で
行われる「雷除大祭」

毎年6月1日、北野天満宮で行われる雷除大祭は、五穀豊穣と落雷が少ないことを祈願するものです。北野天満宮の境内摂社である火之御子社にて非公開で行われます。午前4時から「火打ち石」で浄火を点じ、参拝者には雷除けの御札やお守りが授与されます。最近ではゴルファーや釣り人の信仰も集めている大祭です。

右の写真は、授与される雷除けの御札やお守り

雷除大祭

春も秋も美しく
一年を通して訪れたい 北野天満宮

菅原道真公を御祭神としておまつりしているのが、北野天満宮です。学問の神様、道真公からご利益をいただこうと受験や試験に挑む人たちが数多く訪れます。また全国に約1万2,000社あるという天満宮、天神社の総本社としても知られています。50種、約1,500本の梅を楽しめるのが、境内にある梅苑(※)。例年2月上旬ごろから3月下旬ごろまで、公開されています。また、境内の西の一帯には約350本の紅葉を有するもみじ苑があり、新緑の季節の青もみじから秋の紅葉まで楽しめます。

※梅苑、もみじ苑は期間限定、有料公開

北野天満宮
国宝に指定されている社殿は、御本殿と拝殿、石の間と楽の間を連結しています。現在のものは慶長12(1607)年に、豊臣秀頼公によって建立されたものです。
八棟造、権現造り
石の間とは御本殿と拝殿を結ぶ石畳の廊下。楽の間は拝殿の両脇にあります。さらに御本殿の西には脇殿を備えるという複雑な構造で、八棟造、権現造りと呼ばれています。
三光門
重要文化財に指定されているのが三光門。日、月、星の彫刻があることからこの名前で呼ばれていますが、実際には星の彫刻がないとも言われ、天神さんの七不思議のひとつにもなっています。

「七つの不思議」を探してみませんか?

「星欠けの三光門」と呼ばれる重要文化財の三光門のほか、北野天満宮には古くから伝えられる七不思議があります。拝殿や御本殿、燈籠など、ひとつずつ探してみるのも楽しいですよ。

黒天の燈籠
一願成就のお牛さま

受験生にも知られる「大黒天の燈籠」、ひとつだけ願いを叶えてくれる「一願成就のお牛さま」など、七不思議は興味深いものばかりです。

[今回ご紹介した社寺仏閣]
北野天満宮
住所 京都市上京区馬喰町(ばくろちょう)
電話 075-461-0005
拝観時間 6:30〜17:00
https://goo.gl/maps/cJ8dJ8iz4qZYsuvX6