京の三奇祭にも数えられる
歴史あるお祭り「やすらい祭」
今宮神社にて、4月の第二日曜に行われるのが「やすらい祭」です。疾病を鎮め、平安を願うための祭りで、春の陽気のなかで飛散するといわれる疫神を、囃子や歌、踊りで追い立て、花傘へと誘い、疫社へ送り込む、というのが祭りのあらまし。氏子が扮する大鬼たちが大きな輪になり、「やすらい花や」の声に合わせて、やすらい踊りを奉納します。祭りの中心は風流傘とも呼ばれる花傘。この傘の下に入ると、1年間健康に過ごせると言い伝えられていて、見物に訪れた人たちが傘に入ろうと大いに賑わいます。
訪れた人々は、緋の衣装に身を包んだ氏子たちの踊りを楽しみます。現在は「上野やすらい」「川上やすらい」という2つの地域のやすらい踊りを見ることができ、それぞれの踊りの違いも見どころのひとつです。

紫野の御霊会(ごりょうえ)からの
長い歴史がある今宮神社
今宮神社のある場所には、平安遷都以前から疫神を祀る社があったと伝えられています。正暦5(994)年、紫野で御霊会が営まれ、この地の疫神を南側に位置する船岡山に安置します。そして長保3(1001)年、改めてこの地で御霊会を行い、新たに祀られた神殿を中心に、疫神を鎮める神域としての今宮社が形作られました。境内には国の登録有形文化財に指定された多くの社があるほか、病気平癒を祈る奇石「阿呆賢」さんなど見どころ豊富で、多くの人が訪れます。
※御霊会…厄災などを鎮めるための祭礼



- [今回ご紹介した社寺仏閣]
今宮神社 - 住所 京都府京都市北区紫野今宮町21
電話 075-491-0082
拝観時間 拝観自由(社務所9:00〜17:00)
https://goo.gl/maps/MVLZDbiiFuNMwbrs5