京に学ぶ「都七福神めぐり」

Update: 2020.12.25
#京に学ぶ

年の初めに七福神ゆかりの寺を巡り
福を授かる「都七福神めぐり」

新年に、七福神を祀る社寺を巡ると、福を授かるといわれるのが「七福神めぐり」。全国で行われる「七福神めぐり」のなかでも、日本最古といわれるのが、京都の「都七福神めぐり」です。今回はその中から「長寿」にまつわる2つの社寺を巡ります。


長寿を授ける神、寿老神(じゅろうじん)が
「行願寺(ぎょうがんじ)」

1004年に行円(ぎょうえん)上人が創建した歴史のあるお寺。創建当時は別の場所にあったのですが、1815年に現在の場所で本堂が建立されました。「都七福神めぐり」のほか、「西国三十三所巡礼」などの札所でもあります。お祀りされている「寿老神」は、寿老神堂に安置されており、境内には七福神像が安置されています。

行願寺
「革堂(こうどう」とも呼ばれる行願寺。本堂には行円上人作と伝えられる、千手観音像が安置されている。
寿老神
寿老神(じゅろうじん)は長寿の象徴と言われる鹿を引き連れています。

長寿をはじめ商売繁盛などを祈願
福禄寿(ふくろうじゅ)が祀られる「赤山禅院(せきざんぜんいん)」

「赤山禅院」は、京都御所から東北の位置にあり、表鬼門を守護する寺院として、古くから信仰を集めていました。長寿や商売繁盛などのご利益があると言われる「福禄寿」が祀られています。
取引決済日に設定されるなど、現代の商習慣である「五十日(ごとおび)」は、赤山禅院へ詣でると良いとされた日に起因しているとも言われています。

赤山禅院
福禄寿
「福」「禄」「寿」の3徳を具現化したものとされる福禄寿は、杖や巻物を持っているのが特徴。
福禄寿お姿おみくじ
笑顔がかわいらしい手描きの「福禄寿お姿おみくじ」は、おみやげにもおすすめです。

ご存知ですか?
七福神信仰は京都から広まった?

古くから信仰を集める七福神ですが、京都の商業発展により広まったと言われています。そこから江戸後期に民間信仰として流行し、現在でも「七福神めぐり」が日本各地で行われています。

七福神

[今回ご紹介した社寺仏閣]

行願寺

住所 京都府京都市中京区 寺町通竹屋町上ル行願寺門前町17
電話 075-211-2770
拝観時間 8:00~17:00
https://goo.gl/maps/2S8r4JwZMkxEewDR8

赤山禅院

住所 京都府京都市左京区修学院開根坊町18
電話 075-701-5181
拝観時間 9:00~16:30
https://goo.gl/maps/S7jtMCiPRMoqGSYf6