自律神経を整える動と静のストレッチ

Update: 2024.03.19
#体操

自律神経の乱れが、季節の変わり目の体調不良を招く

 私たちのカラダは体温を一定に保つために、自律神経(副交感神経と交感神経)が働いています。気温の変化を感じると自律神経が血圧を変動させ、体温を逃がさないように働いたり、汗をかくことで体温を下げるなどして調節しています。しかしこの季節は、朝晩は気温が下がり、日中は気温が上がって暑くなりやすいため、急激な温度変化で自律神経の切り替えが大変。カラダがついていけず、体調不良になりやすくなります。

動的と静的のストレッチで自律神経を整える

季節の変わり目の体調管理には、自律神経を整えるストレッチを、目的に合わせて行うのが効果的です。朝は気温が低く、体が動かしにくいタイミング。カラダを動かして体温を上げ、気温の変化に対応できるよう“動的ストレッチ”で適度に交感神経を優位にします。夜は一日の疲れを取り除くタイミングなので、リラックスできる“静的ストレッチ”で副交感神経を優位にし、疲れをリセットしてあげましょう。


やってみよう!
動と静のストレッチ

朝は、ゆっくり大きく体を動かしながら体温を上昇させ、関節と筋肉の柔軟性を高めて交感神経を優位にする動的ストレッチを。
夜は、筋肉を伸ばして一定時間同じ体勢を保持することで、柔軟性を高め筋肉の緊張を緩めることで副交感神経を優位にする静的ストレッチを行いましょう。

1.朝の動的ストレッチ

①肩幅に脚を広げて立ち、両腕を下ろして軽くにぎり、背筋を伸ばします。イチ・ニーと口に出しながら、左右の肘と腕をそれぞれ合わせて背中を丸めます。
※肘と腕が付かない場合は、肘をひらいた状態で両こぶしを合わせるだけでもOKです。
②サン・シーと口に出しながら腕を開いて胸を張り、肩甲骨同士を寄せます。これを8回繰り返します。

2.夜の静的ストレッチ

①片膝を立てます。もう片方の脚は横に伸ばします。立てた膝と同側の腕を天井に伸ばします。反対の手は伸ばした脚にそえます。 ②息を吐きながら伸ばした脚の方に体を倒します。呼吸を楽に行いながら、20秒ポーズをキープします。反対側も同じように行って完了です。

※転倒等の予防のため安全には十分注意して行ってください。
※痛みが出る場合は無理をしないようにしましょう。