陰と陽の疲労回復ストレッチ

Update: 2024.02.29
#体操

疲労には2つの種類があります

疲労とは過度の負荷により不快感を感じ、「これ以上負荷を受けると自分に害が及びますよ」という人間がもっている警報です。「肉体疲労」と「精神疲労」の2種類あり、うまく解消しなければ、思考能力の低下や、注意力の低下、頭痛、肩こりなどが発生します。

●肉体疲労…労働や運動などで体を動かしすぎて、発生する疲れのこと。体が緊張したり、筋肉痛が出たり、全身がだるくなっている状態です。
●精神疲労…ストレスを強く感じることで起こる疲れのこと。「落ち込む」「やる気が出ない」「不安を感じる」「イライラ」という症状がでてきます。

肉体疲労は「陽」 精神疲労は「陰」が強くなっている状態

 東洋医学では、陽と陰のバランスを保つことで健康が維持されると考えます。例えば、太陽が当たる背中は「陽」、影になるお腹は「陰」となります。
疲労にも陰と陽は関係していて、「肉体疲労」は陽が強まり、背中が張っている状態、「精神疲労」はお腹が縮こまり、陰が強い状態です。回復には疲労に合わせて陽と陰を整えるストレッチがおすすめです。


やってみよう!
陰と陽のストレッチ

精神疲労を感じる方は、「陰」が強まっている状態なので、体の全面を開く「陽」のストレッチを、反対に肉体疲労を感じる方は、「陽」が強まっている状態なので、体の背面をほぐす「陰」のストレッチを行い、陰と陽のバランスをととのえましょう。

1.精神疲労を感じる方に 体の全面を開く「陽」のストレッチ

①四つん這いになります。 ②左脚と左手はそのままで、右足を立て、右腕を右足と左腕の間に通します。通した右腕を奥にグーッと伸ばし、20秒キープします。 ③次に右手を天井へグーッと伸ばして、胸を開き20秒キープ。反対側も同様に行って完了です。慣れてきたり、時間がある時は左右5回ずつ行うのがおすすめです。

2.肉体疲労を感じる方に 体の背面をほぐす「陰」のストレッチ

①左腕を前に伸ばします。手の平は内向きにしておきます。脚を肩幅に開き、右手は体側に沿わせて下ろしておきます。 ②背中をCの字の様に丸くしながら体を前に倒します。その時、親指を内側にねじり、手の平を外側に向けます。そのまま20秒キープします。中指の先を前に押し出すように伸ばしていくと、背中がほぐれていきます。反対側も同様に行い完了です。慣れてきたり、時間がある時は左右5回ずつ行うのがおすすめです。

※転倒等の予防のため安全には十分注意して行ってください。
※痛みが出る場合は無理をしないようにしましょう。