感染症の感染や、感染拡⼤を予防するためには、「多層防御」と呼ばれる複数の対策を合わせて⾏う対策法が有効です。
多層防御チェックリストを活⽤して、感染症の多層防御をどれくらい導⼊できているかどうかをチェックすることで、ご⾃⾝がどれくらい感染症対策をとれているのか、他にどういったことに気を付ければよいのかを確認しておきましょう。

感染症の中には、恐ろしい病気がたくさんあります。ウイルスなどが体に侵入し感染してしまうと、咳や発熱などのつらい症状が出たり、ときには命まで危なくなったりすることもあります。

そのような感染症が流行したとき、感染症リスクを減らすためにはまず感染症についての知識と対処法を学ぶことが大切です。感染症について正しい知識を得て、感染対策を万全にしましょう

感染症とは、病気を引き起こすウイルス、細菌、真菌(カビ)などの病原体が体内に入って増殖することで、さまざまな症状が出る病気のことをいいます。感染症を引き起こす病原体には以下のようなものがあります。

感染症は、病原体が体内に入って定着し、増殖することによって引き起こされます。病原体が感染する経路としては以下の3つが代表的です。

顕性(けんせい)感染
感染して症状があらわれる場合を、「顕性(けんせい)感染」といいます。
不顕性(ふけんせい)感染
感染して症状があらわれない場合を、「不顕性(ふけんせい)感染」といいます。

つまり、「自分は症状が出ていないから感染していない」とは言えないということで、怖い呼吸器感染症が流行している時期には症状が出ていなくても、不顕性感染している可能性がある訳で、みんなでマスクをする必要があるのはそういう理由があるためです。

感染症の流行を乗り切るために大切な6つの対策についてまとめました。どれか1つの感対策を実行すればよいのではなく、すべての感染対策を行うことで、より感染リスクを軽減できます。複数の感染対策を行い、リスク軽減を図ることが、「感染症の多層防御」です。

  • うがいには感染症予防効果がある可能性があります。正しい方法でうがいを行い、粘膜に付着しているウイルス等を洗い流すことが大切です。
  • 手は色々な場所に触れる機会が多くウイルスや細菌が付着している可能性があるためこまめな手洗いを!手洗いができない場合は、アルコール消毒を使用してもよいでしょう。
  • マスクは、咳やくしゃみの飛沫飛散量を減少させる効果があるため、他人への飛沫感染リスクを減らすことができます。
  • すぐに病院へいけない時や、市販薬で対処できる範囲であれば、常備薬を準備しておくことで、早めの対処が出来ることもあります。
  • まずは家の中にウイルスを持ち込まないようにすることが大切です。また、室内の除菌と換気をすることで感染症予防につながります。
  • ビタミン剤やサプリメントで足りない栄養素を補給し健康な体をつくることも感染対策の1つです。
おおこうち内科クリニック大河内 昌弘先生

自身の内科クリニックで小児から大人までさまざまな種類の感染症に対する迅速診断を積極的に行うとともに、生活習慣病のスペシャリストとして、特に糖尿病などの感染症が重篤化しやすい基礎疾患のある方に対しての感染予防指導を徹底して行っています。

感染症を予防するためには、各個の感染対策を徹底するだけでなく、すべての対策を同時並行で進める必要があります。
それぞれの感染症対策だけでは必ずしも万全といえず、同時並行で予防策を講じることが大切です。
しかし、万全を期していても、病原体に感染してしまう可能性をゼロにすることはできません。感染対策において重要なのは、多層防御による予防だけでなく、「感染症を早期発見すること」です。
感染症を早期に発見することで、症状を緩和するための薬をより早く服用できるだけでなく、感染源としてまわりに広めてしまう危険性を低下させることができます。
感染症を早期発見するためには、以下の様に自分や家族の健康状態に注意を払っておくことが大切です。

  • 毎日決まった時間に決まった方法で検温を行い、記録しておくこと
  • 食欲の低下に気づくこと
  • 鼻水や鼻づまり、咳などの呼吸器症状の有無を確認すること
  • 尿や便の変化を観察すること
  • 皮膚の発疹等の有無を観察すること
など

これらの普段と異なる症状があらわれた時は、感染症を疑い、周囲の人々への感染拡大を防止するための対策を講じておきましょう。

感染症の感染や、感染拡⼤を予防するためには、「多層防御」と呼ばれる複数の対策を合わせて⾏う対策法が有効です。
多層防御チェックリストを活⽤して、感染症の多層防御をどれくらい導⼊できているかどうかをチェックすることで、ご⾃⾝がどれくらい感染症対策をとれているのか、他にどういったことに気を付ければよいのかを確認しておきましょう。